2018.06.25
ITで新しいサービスを作ろうとされようと検討されている方もいらっしゃると思います。
でもこれでうまくいくのかどうか、迷われている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は初心者の方向けにWEB業界における新規サービスの作り方として基本的なことをお伝えしたいと思います。
とある有名なIT事業会社で新規サービスを数十,数百個作ろうとしている時期に在籍していたことがあります。
大手なのでそこそこな収益性が見込めないサービスはすぐに閉じるので、クローズの基準というのが厳しいのですが、成功確率はどれくらいだと思われます?
成功の基準としてサービスが収益化して、投資額を回収できているかどうかということにします。
答えは1割以下しか成功しないです。
新規サービスを100個近くは作っていたと思いますが、まともに収益を生み出したサービスは1割いかないのではないかという感覚です。
え?そんなに少ないの?という感覚でしょうか。
そこそこ有名な企業なのでメンバーは比較的優秀でした。
新規サービスの立ち上げ経験も他の企業に比べれば企業として圧倒的にある会社だと思います。
そんな会社でも新規サービスを作っても成功する確率は1割以下という厳しい現状があります。
そのため、全くの素人の人がサービスを作っても100個新規サービスがあれば、1,2個残ればいい方ではないかというのが感覚です。
当然どれくらいの市場規模のサービスを作るのか、どれくらいを目指すのか、どういう業界のサービスを作るのかなどで難易度は異なります。
サービスを作りたいとご相談いただくことが多いのですが、うまくいくサービス、いかないサービスでわかりやすい傾向があります。
それは3Cを考えているかどうかです。
3Cとは、「市場(customer)」「競合(competitor)」「自社(company)」の頭文字。
自社の製品やサービスを、購買する意志や能力のある潜在顧客を把握する。
具体的には、市場規模(潜在顧客の数、地域構成など)や市場の成長性、ニーズ、購買決定プロセス、購買決定者といった観点で分析する。
ご相談をいただく際にはこの3Cの全てを考えた上でという相談はあまりありません。
このサービスがうまくいっているらしい、儲かっているらしいから早いうちに参入したいみたいな「市場(customer)」のみを見ているパターンが多いです。
「市場規模が100億あって、そのうちの5%取れるだけでも5億なので・・・」みたいな話が出てきてうまくいった話を聞いたことがありません。
「市場(customer)」「競合(competitor)」を見ていることも多いです。
「市場規模がこれくらいになることが予想されていて、今はxxというサービスくらいしかない。だからそれと同じ機能にプラスアルファの機能を作ってしまえば勝てる。」みたいな話です。
これでも結構厳しいです。
先ほど上で話したように私はとある有名なIT事業会社で新規サービスに関わっていました。
このような会社では当然3Cは見ています。
それでもうまくいくのは1割以下です。
新規サービスがうまくいく条件は
この両方備えている必要があります。
つまりプロダクトとマーケティングです。
多くの会社はプロダクト(サービス)ばかりを考慮するのですが、同じくらいマーケティングも大事です。
有名なIT事業会社はその両方のノウハウを持っています。
それでも成功確率は1割以下なのです。
もし、そういうノウハウがない会社様でしたら、その両方を外注することになります。
新規のWEBサービスを作るということはプロダクト、マーケティング、その両方をやり切る必要があるので、コストはかなりかかります。
「市場(customer)」「競合(competitor)」の2つのみしか見ていない場合にはそういうことを覚悟する必要があります。
それはあまりできないという場合には「自社(company)」を見る必要があります。
つまり自社のリソース、ノウハウ、顧客リスト、販路、製品の強み、ブランド力などのシナジーが働くかどうかです。
こういうものが活用できる場合、
例えば主に先ほどの例で言う、マーケティングが自社の既存の事業とシナジーが働いてなんとかなる見込みがある場合には、そこまでマーケティングのコストがかからずに、良いプロダクトさえできてしまえば新規事業としてはうまくいくことが多いです。
いかがだったでしょうか。
3Cから考える WEB業界における新規サービスの作り方についてここまで説明してきました。
今回は比較的、初心者向けのライトな内容です。
もっと具体的な話が聞きたいなど、新規サービスに関してお悩みであれば私たちにご相談ください。
確実にメリットがある情報をご提供させていただきます。