2018.04.25
ホームページの目的にはどのようなものがあるのか、どのように決めるのが良いのでしょうか。
ホームページをリニューアルする際に、
と目的を明確にしないままリニューアルをしてしまったり、何となくでホームページの目的が問い合わせと決まったりというのがよくあることです。
ホームページの目的を考えるのは当たり前に思われるかもしれませんが、自社が言いたいことを伝えている(社長の想いなどがよくある)、カッコいいものにしたい(カッコいいのが悪いというわけではありません)など目的にそってホームページの目立つ位置に必要な情報をアピールしているでしょうか。
自分たちの作りたいホームページを作っていないでしょうか。
ホームページはあくまでもユーザーに対してどのような目的を果たしたいのかを考え、制作しないといけません。
そこで、
についてご紹介していきます。
ホームページに訪れる人は、目的を達成する、自らが抱える問題を解決するために、アクセスしています。
たとえば、「ホームページ 費用」で検索する人はホームページ制作でどれくらいの費用がかかるのかという情報を知ることを目的とし、ホームページの費用感がわかればその人の課題は解決されたと言えます。
つまり、ホームページにアクセスする人は、何の目的もなしに訪れる人はいないのです。
ところがホームページの制作側は、そのようなホームページにアクセスする人の課題を解決しようとせず、自分が出したい情報・したい事を企業側の都合でホームページ上に展開させて、訪れる人(お客様)にとって「機能しないホームページ」を作ってしまいます。
ホームページはあくまでもツールです。
ただし、24時間365日、世界中の人に対して最新の情報を提供することができたり、場合によっては既存顧客に向けた会員用のページを用意し、既存顧客とコミュニケーションをとったり、予約システムを導入することで人がやっていた業務を代わりにやってくれたりもできる便利なツールです。
何でもできるからこそ、何のためのホームページにするのかという目的をはっきりさせないとよくわからないホームページが完成してしまいます。
ホームページの目的というと難しく聞こえるかもしれませんが、例を出して説明します。
先ほど、ホームページは何でもできるという説明をしました。
ホームページをたとえば、総合職で入社したての新人として考えます。
総合職なのでまっさらな状態ですし、何らかの部署への配属がまだ決まっていない状態とします。
ホームページの目的とはその新人を会社にとってどのような職種の人材に育てるのかということです。
ホームページの目的を考えるとは、商品を販売したいのか(優れたセールスパーソン)、会社・商品を知らせたいのか(優れた広報)、採用活動に使いたいのか(優れた人事)などホームページをどのような職種にするのか役割を考えるということです。
中小企業庁によるとホームページ開設の目的は以下とのことです。
上記以外にも目的はいろいろありますが、わかりやすく分類します。
ホームページに訪れる人は、目的を達成する、自らが抱える問題を解決するために、アクセスしているという説明をしました。
では、誰のどのような課題を解決するホームページにしたいでしょうか。
大きくわけると新規の見込み客向けなのか既存顧客向けなのかが大きな分類となります。
新規向けの場合には自前(SEOによる検索)で集めるのか、何らかの手段でホームページにアクセスをしてもらい、受け口としてのホームページにするのかという分類があります。
これらの分類の組み合わせでよくある目的について以下で説明します。
新規の見込み客に対して、自前(SEOによる検索)ではなく、受け口として、ホームページを作成するという場合、ある意味、営業ツール、商品紹介として問い合わせや資料請求に繋げるということになります。
イメージとしては車や投資不動産みたいな高額な商品の場合、見込み客に対し、営業がホームページを案内した際の説明用ページとなります。
また、このような高額商品を購入しようとする場合、お客様は情報をかなり調べたり吟味しますので詳細な情報を掲載しておく方が良いでしょう。
自前(SEOによる検索)でこういう目的を達成しようとする場合にはコンテンツマーケティングとして、別にメディアサイトを立ち上げる場合もあります。(オウンドメディア)
採用目的でホームページを作るということも多いのですが、この場合は自前で採用候補者を集めるというよりは広告や採用セミナーに申し込んだ方が企業の情報を調べるための受け口としてのホームページという役割が多いです。
ただし、企業の経営戦略上、新規顧客や既存顧客よりも採用候補者が第一に重要ということもないでしょうから、コーポレートサイト自体を採用目的のサイトにするというよりは、コーポレートサイトの一部に採用情報を充実させるという形やコーポレートサイトとは別に採用サイトを作るということが通常です。
toC(個人のお客様への商売)の場合、たとえば、大手のお菓子や家電メーカーはTV CMをします。
CMの時間内では詳細な情報は伝えられませんので、そういう興味を持っていただいた顧客に対して受け口としてホームページを作るということです。
いわゆる「続きはWEBで」というやつです。(死語ですね笑)」 このような場合には最新情報を充実させると効果的です。
スマホがよく利用されるようになり、O2O(Online to Offline)という言葉が注目されています。
簡単に説明しますと店舗への集客と思ってください。
地域の飲食店や美容室など店舗でサービス提供をすることがメインの業態の場合にはホームページにいくらアクセスしてもらっても売上が直接上がるわけではないため、どうやって店舗に来てもらいやすくするかということが目的になりやすいです。
スマホで営業時間やアクセス方法が簡単にわかるようにしたり、大手のファミレスチェーンなどの場合にはクーポンを発行して、リピート率を上げたりということを重視したりします。
ホームページと少し異なるため、詳細はここでは説明しませんが、購買を目的とする場合には決済機能をホームページ内に入れたり、ECサイトを別に立ち上げたりとなります。
お客様からホームページをリニューアルしたいとお問い合わせを受けた際に、まず確認することは目的です。
目的が明確になっていて、その目的が達成できてこそリニューアルが成功したと言えます。
ただし、ホームページをリニューアルする際に目的を確認するのですが、実は曖昧だったり、目的の設定自体が間違っていることが多々あります。
実は目的の設定をしっかりやろうと思うと結構難しいです。
ホームページは何でもできるからこそ目的をはっきりさせないとよくわからないホームページが完成すると説明しました。
ホームページはあくまでもツールです。そのツールを企業の経営戦略に対してどのように活用するのが効果的なのか、これを明らかにして初めて正しいホームページの目的の設定ができたと言えます。
例えば、企業が何らかの山の山頂を目指しているとします。
その山頂を目指すためには、3年でこういう営業人材を育てて、こういう営業活動を行い、マーケティング活動としては広告をこのように行っている。5年先はこういう営業活動や技術を活用して、こういう風に山頂に登っているみたいな道筋があるとします。その中でホームページをどのような役割にするかということです。
ホームページの目的の設定を誤っていた場合、実は山頂を目指すのに遠回りな目標設定をしている可能性があるということです。
これまでにホームページができることは営業・マーケティングの役割や広報や採用活動など様々な役割を果たせると説明しました。
ホームページの目的は企業戦略に基づいて立てるのが正しい目的の設定方法です。
企業の目的は簡単にいうと、売上・利益になると思いますが、それを果たすためにホームページにはどのような立ち位置で役割を果たすのが企業にとって最適なのかという視点でホームページの目的を決めるという視点が必要です。
こうして、しっかりとホームページの目的を決める仕事というのは、ある意味経営コンサルティングの仕事に近いとも言えますし、経営企画室や経営層の仕事とも言えます。
日頃から経営層と接する機会が多い方はある程度、ホームページの目的の方向感は見えるかもしれません。
ただし、丁寧にやるには時間がかかったり、webの知識が必要だったり、難しいかもしれません。
ホームページに関してお悩みであれば私たちにご相談ください。
確実にメリットがある情報をご提供させていただきます。