2018.05.01
Web戦略がない状態で、
こういうことに何となく違和感を感じているご担当者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
かといって、Web戦略って何なのかよくわからなかったり、実際にどのように作るべきなのか、またWeb戦略はなぜ必要なのかもよくわからないと思います。
そこで
わかりやすくたとえ話を入れながらご紹介したいと思います。
wikipediaによると、、、
戦略(せんりゃく、英: Strategy)は、一般的には特定の目的を達成するために、長期的視野と複合思考で力や資源を総合的に運用する技術・科学である。
よくわかりませんね。。。
簡単に言うと成果を出すためのシナリオ・道筋だと思ってください。
ではよく言われる言葉のWeb戦略とWeb戦術の違いは何でしょうか。
Web戦術とは簡単に言うと具体的な方法・手法です。
例えば、ホームページリニューアル、リスティング広告、コンテンツマーケティング(オウンドメディアの制作やコンテンツSEO)、ソーシャルメディアの活用etcがWeb戦術になります。
Web戦略を語るときWeb戦術やWebコンサルタントも話題にあがります。
これは山登りに例えるとわかりやすいです。
このようなイメージです。
では、なぜWeb戦略は必要なのでしょうか。
目的を最短で効率よく達成するために必要と言えます。
逆に言えば、目的がないのであればWeb戦略なんて考える必要はないでしょうし、効率も度外視して、リソースが無限大にあるのであればお金に見境をつけずに全部やれば良いということになります。
山の例で例えると富士山に登りたい場合、例えば目的は自分の足で登り切った時の達成感ではないでしょうか。
目的が登り切ることではなくチャレンジすることである場合は、登れなくてもいいので登るための効率の良い方法=戦略を考える必要はないでしょう。
目的が達成感ではなく、とにかく山頂にいくことであり、リソースが無限大にあるのであれば、誰かにおんぶして連れて行ってもらっても良いかもしれませんし、ヘリコプターで上にあげて貰えばよいかもしれません。
目的がない時は戦略が不要ということは、目的がある場合には戦略が必要となります。
ビジネスである以上、目的がない仕事はないでしょう。
ただ、実際にはお客様からご相談される場合によくあるのがホームページをリニューアルしたい、リスティング広告を行いたい、スマホ対応を行いたいetc基本的に戦術レベル、手法レベルの話が多いです。
お客様としてはビジネス上の何らかの目的があり、それを達成するためにどういう登り方が良いのかというWeb戦略はない(正確に言うと立てられない、立てるほどの時間もない)まま、どういう登り方が一番お客様の実態に合っていて、効率が良いのか置いておいて、歩きたい、車で移動したいというWeb戦術・手法の話が出てきます。
ちょっとイメージしていただけるとわかると思うのですが、大阪駅にある会社が東京駅に行きたい場合、最短で行く方法は新幹線に乗ることでしょう。
ただし、深夜の場合には新幹線は走っていないので、タクシーになります。
方法だけで言うとバイクでも移動できますし、お金がなく、体力だけは自身があるなら走って移動もできるかもしれません。
1日以内に、2万円以内で、危険を伴わずに移動したいとなれば選択肢は新幹線でしょう。
こういうことを考えずに手法レベルで議論をしていると、業者を選定する場合にもタクシー会社はタクシーという高い料金の提案がでてきますし、自転車の会社なら自転車で移動することを提案されることでしょう。
そして、Webに関して詳しくないお客様の比べることができる物差しは料金です。
大阪駅から東京駅を移動する方法を自転車が安いため、自転車の会社の提案が通ってしまい、なかなか成果がでないということが起こります。
こういうすごく簡単な例をあげると、Web戦略がなぜ必要なのかご理解いただけたのではないでしょうか。
リソースが限られた中小企業であればあるほどWeb戦略が必要になりますし、ではリソースが潤沢にある大企業はWeb戦略が不要かと言うとそうでもありません。
大企業であれば、目的の難易度が高いでしょう。つまり、中小企業が高尾山を登ると言う目的だったとして、大企業の目的はエベレストかもしれません。
エベレストだと大企業でリソースはあったとしても効率の良い方法をみつけ、しっかりと準備をしていないと遭難してしまう可能性があります。
孫子の言葉に「彼を知り己を知れば百戦殆うからず(敵を知り己を知れば百戦殆うからず)」という言葉があります。
優れた戦略を立てる場合でも敵と己を知ることから始まります。
弊社でWeb戦略のお手伝いをさせていただく場合には、お客様に競合や業界動向を把握するためにヒアリングを行います。
ご自身の業界なのでよくわかっているとは思いますが、シンクタンクから発表されているようなマーケットレポートなどを一度確認してみることも良いと思います。
その上で、検索需要やWebトレンドを踏まえて、外部環境・競合調査を行います。
競合調査をする場合には、競合のホームページに掲載されている、IR資料や採用ページ、社長メッセージを確認してみることもおすすすめです。
ここに結構外部環境や現在の市場に対する競合の理解とその取り組みが書かれていることも多々あるため参考になります。
弊社でWeb戦略のお手伝いをさせていただく場合には、お客様にいつまでにどのような目的を達成したいのかヒアリングを行います。
そこで大事にしているのはWeb上の目的を把握するのも当然ですが、経営戦略はどうなっているのかということです。
Web戦略はあくまでも経営戦略にのっとったものになっていないとワークしません。
ですので、経営戦略がまとめられた事業計画書や営業資料、IR資料を確認したり、経営企画室の方に会社をいつまでにどうしたいのかを聞いてみることも良いと思います。
こうして、敵と自社環境を把握した上で、一番効率が良いと思われる方向感からWeb戦術(手法)をあげていき、優先度をつけ一番効率の良いシナリオをWeb戦略としてまとめます。
Web戦略というと、仰々しいと思われるかもしれませんが、それを綺麗な資料にまとめる必要はなく、会社が目指す方向性にそったWebのやり方はこういうものだなと方向感をつけておくレベルではやっておいた方が良いと思います。
今回はWeb戦略についてご紹介させていただきました。
弊社でもWeb戦略立案のお手伝いをさせていただいております。
もし、ちょっと自分たちでやるには大変だなと感じられたら、一度私たちにご相談ください。
確実にメリットがある情報をご提供させていただきます。