2018.06.21
前回、メルカリがヒットした理由として「すぐに出品できて、すぐに売れる、すぐに買える」メルカリがヒットしたサービスとして重視したこと
ということを重視して、リアルなフリマでの課題を解決したということを説明しました。
今回は売り手側、買い手側それぞれの市場が拡大したという話をします。
売り手側ですが、販売先としては
くらいしか選択肢がなかったわけです。
リアルなフリマについては前回も説明しましたが、かなりの改善すべき課題があります。
これだけの課題があるわけですから、リアルな世界でフリマで何かを売ったことがあるという方は結構少ないのではないでしょうか。
私の周りでもほとんど聞いたことがありません。
現実的な販売先としては
なんだと思います。
前回のリアルな世界のフリマにおける解決すべき課題は「すぐに出品できて、すぐに売れる、すぐに買える」ことでしたが、古着屋、リサイクルショップで販売している人に取ってみれば、「自分の売りたい値段で売れる」ということが大事だとわかります。
実際には、古着屋、リサイクルショップにせっかく持ち込んでも二足三文でしか売れないとなるともういいやとゴミとして処分する人も多いのだと思います。
おそらくこっちの方が多いのではないでしょうか。
またはよほどな高級ブランドな服や時計でない限りはリサイクルショップでも買ってもらえないだろうなとゴミとして処分するという人も多いのだと思います。
ここから
がわかります。
ある意味、古着屋、リサイクルショップで販売していたユーザーをメルカリでの販売に置き換えた、さらにそういうところに持ち込んでいなかったユーザーも拾い、市場を拡大できたとも言えます。
これは買い手側もしかりです。
フリマもそうですし、古着屋やリサイクルショップなどが存在する以上、良いモノを少しでも安く買いたいというのは証明されているニーズです。
これらに買い手の視点で行う場合、土曜か日曜にフリマ会場に向かう、または古着屋、リサイクルショップを巡ることになります。
服を買う場合などはそうですが、こういうリアルなショップでブランド品を探すのは大変ですよね。
また、品揃えもそこまで多くはないでしょうからせっかく足を運んでも自分が欲しいものが見つかる可能性もあまりないかもしれません。
こういうことが大事だとわかります。
フリマ、古着屋やリサイクルショップなので安いことは大前提ですが、いくら安くてもこういうお店で買うことに対して手間をかけたくないというユーザーは存在します。
こちらの方が大半だとは思います。
だからこそメルカリは「すぐに出品できて、すぐに売れる、すぐに買える」ということを重視してヒットしたとも言えます。
買い手側にとってみても、いくら安くてもフリマ、古着屋やリサイクルショップでかかる手間からそれらを利用しなかったユーザーに対して、そういう手間の課題を解決できたメルカリが取り込んだ、市場を拡大したとも言えます。
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