2020.03.30
まるで社内の開発チームのように開発を推進できる開発の本質を追求したラボ型・ニアショア・アジャイル開発をご参照ください。
弊社は、多くの開発会社・制作会社を見てきている、比較してきている開発会社選定のプロにより、「マッチングサイト構築の実績が豊富なホームページ制作会社・システム開発会社」として多数メディアに掲載されております。
評価されたポイントとしては以下です。
マッチングサイト構築でお悩みがあれば、お気軽にご相談ください。
マッチングサイトと一言で言っても100万円を切るものもあれば、1000万円以上かかるものもあります。
マッチングサイトにも種類が様々あります。
詳しくはマッチングサイトとは?流行ってきている背景とサービスの価値から意味を解説をご参照ください。
一体どこに違いがあるのかわからないのではないでしょうか。
ざっとだいたいのマッチングサイトの相場観を知りたい方向けに概算の金額イメージを説明させていただくと以下となります。
以降では、どこで、これだけの開発費用の幅がでるのか、またどうすれば開発費用を無理なく、現実的に抑えることができるのかを詳細に理解し、トラブルなく発注をしたい方向けに
という項目をもとに説明したいと思います。
について説明したいと思います。
関連することも多いですが、当記事はマッチングサイトをWEBで検討されている方向けに記載しております。
アプリでマッチングサイトを作られたい方はマッチングアプリ開発費用の相場は?事業としてアプリ化するメリット・デメリットについてをご参照ください。
マッチングサイト構築の費用の前に
大前提として、WEB・IT業界の費用は「作業の手間×付加価値」で決まります。
作業の手間=開発会社の人件費・工数
工数は開発会社の言い方にするとスタッフが1ヶ月稼働=1人月(いちにんげつ)と言います。
そして、1人月の開発の相場は、格安業者で50万円、高いと150万円とこちらも幅があります。
多くは80-120万円には収まります。
WEB・IT業界の費用の考え方ですが、既製品(パッケージなどのあらかじめ用意された製品)ではなく、お客様の要望に合わせて作る場合(オーダーメイド)、開発会社の人件費が全てのベースとなって費用は決まります。
これが作業の手間側の考え方です。
一方の付加価値というのは、開発会社のブランド力や質に左右される部分です。簡単に言うと、安くしなくても仕事が取れる会社かどうかという事です。
そのブランド力・付加価値で、80-120万円の幅が高い方か安い方かどちらになるかとも言えますが、難しいところが単に高ければ質が高いとも言えないのです。
また、難しいのが、1人月が安い=安い開発会社とはなりません。
例えば、1人月70万の開発会社Aと1人月100万の開発会社Bがあったとします。
開発会社A:70万*3.5人月=245万円
開発会社B:100万*2.5人月=250万円
このように開発会社Bの方がエンジニアのレベルが高く、生産性が高い場合があり、実質、A、Bともにほとんど費用は同じになります。
そのため、人月計算ができるとある程度の概算はつくようにはなるのですが、開発会社の選び方としては、見積もりを見てみての金額と打ち合わせをしての印象や実績の豊富さなどからトータルで選定せざるをえなくなります。
もし、今、作りたいと考えられているマッチングサイトがあった場合、いくらくらいだろうか?と検索されて、ページを閲覧されていると思います。
ITの専門家でないと、細かくはわからないとは思いますが、この工数の感覚があるとある程度イメージが湧くようになれます。
例えば、ご予算が100万円だったとして、1人月を100万円で計算したとして、作られたいマッチングサイトは、20日間で作れそうなものでしょうか?
この20日間というのはプログラミングなどの開発日数だけではありません。
仕様を詰めるために資料を作ったり、お打ち合わせをしたり、デザインをすり合わせたり、実際に開発したり、全て含めて計算する必要があります。
そう考えると20日間というのは相当簡単なもの、もしくは既製品(パッケージなどのあらかじめ用意された製品)でないと不可能と何となくイメージはつくのではないでしょうか?
WEB・IT業界の費用の考え方の詳細については大前提 作業の手間×付加価値でWEB・IT業界の費用は決まるをご参照ください。
では、具体的にマッチングサイト構築費用の費用について詳細に説明していきます。
5W1Hのうち、費用に関係しやすい、Who(だれに)What(なにを)、How(どのように)を中心に4つのポイントで説明します。
何を作るかですが、それは「マッチングサイトです」と思われるかもしれません。
それがマッチングサイトと言えどもピンからキリまでで、様々な種類があり得るため、冒頭で説明したように100万円を切るものもあれば、1000万円以上かかるマッチングサイトもでてくるのです。
では、違いについて説明していきます。
メルカリやタクシーの配車サービスUber(ウーバー)など有名なマッチングサービスがアプリだからと言っていきなりアプリを作るかは検討が必要です。
アプリを作る場合にはiOS・Androidアプリを作る場合、それぞれ2つ開発が必要なため、2倍の費用のイメージとなり、費用は高くなります。
詳しくは、「アプリにおけるOSごとの開発環境・言語による費用」-「アプリの作り方における費用」をご参照ください。
またアプリは新しいiphoneが出るタイミングなどバージョンアップされるたびにそのバージョンへの対応が必要となるため、維持のための開発コストも必要となります。
アプリは既存ユーザーの囲い込みに向いています。
新規サービスとして、マッチングサイトを作られる場合には、まずは、ユーザーを集めることが先で、ユーザーに常時使ってもらうようにする囲い込みは後だと思いますが、作られようとしているサービスにとって本当にアプリが最初から必要なのかは検討されることをおすすめします。
予算に問題がない場合には、PCサイト、スマートフォンサイトの両方開発する方が良いと思います。
そうでない場合は、どちらかを対象にすることで費用は抑えることができます。
開発する場合には、パソコン用のデザイン、スマートフォン用のデザインを作り、実装するという稼働がかかるため、冒頭でも説明しましたが、開発会社は稼働によって費用が高くなるのです。
パソコン用、スマートフォン用のどちらかのみにする場合、今の時代スマートフォン対応されているのが当たり前に思われるかもしれません。
toC(個人向け)や普段オフィスのデスクワークをしていないサービス業(飲食店、スポーツジムなど)を対象にしたマッチングサイトの場合にはスマートフォン対応を優先で良いと思います。
一方、toB(法人向け)のマッチングサイトなどで企業と企業の商談の機会をマッチングさせるようなサイトの場合には、オフィスでのパソコン利用がメインになると思いますのでパソコン用サイトを優先させた方が良いと思います。
どういう機能をどこまで作るかによって費用は変わってきます。
後ほど機能については詳細に説明しますが、ここではポイントを説明します。
会員登録機能やデータを登録し、システムに貯めたい場合、データベースやインフラの構築が必要になり、その分費用が発生します。
マッチングサイトなので、会員登録があって、データも貯めるのが当たり前だと思われるかもしれませんが、一番シンプルに作る場合、問い合わせフォームのようなものに会員情報を入力させ、運営側に情報がメール通知される(システム的にはデータをためない)形式でも成立するマッチングサイトはあります。
マッチングサイトの種類によって、マッチしたという形式を何を持ってマッチとするかで費用は変わってきます。
例えば、先程の問い合わせフォームの場合は、提供者(供給者)、利用者(需要者)ともに問い合わせフォームで受付け、運営がニーズを判断して、メール等で案内するのであれば、費用はかなりおさえられます。
一方で、ホテルの予約サイトのようなサービスやAirbnb(エアビーアンドビー)のような民泊サービスの場合には、何月何日の何時が空いている、空いていないという在庫の管理も必要になりますので要件や仕様を詰める時間、実装時間もかかり、費用は高くなります。
その他に、仕事を依頼したい人と仕事を受けたい不特定多数の人を結びつけるマッチングサイトのCrowdWorks(クラウドワークス)、Lancers(ランサーズ)のようなサイトの場合には、メッセージのやり取りを持って提供者(供給者)、利用者(需要者)の間で仕事を依頼するかどうかを決めてもらうともできますし、厳密にやろうとする場合、メッセージのやり取り後に、「仕事を依頼する」のような確定させるボタンを配置するかもしれません。
後者の方が手間がかかるため、費用はかかります。
決済機能の有無とは課金のシステムが必要になるかどうか、またどのような課金方法をとるかです。
マッチングサイトを作るということはそのサービスで何らかの売上を立てたい方が大半だと思うため、決済機能は必須と思われるかもしれません。
ただ、toB(法人向け)のマッチングサイトなどで企業と企業の商談の機会をマッチングさせるようなサイトの場合には、必ずしも必要では有りません。
例えば、毎月の掲載料という形式で収益をあげる場合、毎月請求書を発行する形式なら決済システムは不要です。
決済システムが必要となる場合、仲介手数料(成果報酬)での課金やサブスクリプション(月、年単位などで利用料金を徴収するビジネスモデル)を行う場合にはシステム導入が必要で、費用はかかります。
これにプラス、特別な目立つ掲載枠に表示するオプションで料金も徴収するなど仕組みが増えれば増えるほど費用はかかります。
決済機能もユーザーが集まり、マッチングするようになって初めて意味をなす機能ですので、最初から決済機能が必要かは検討が必要です。
サイト側の機能は、考慮されているのですが、運営が使用する管理画面がどこまで必要かについては忘れがちですが、こちらの作り込み具合によっても費用は変わってきます。
一番最低限な場合には、提供者(供給者)、利用者(需要者)の会員一覧が閲覧できたり、編集できること、提供者(供給者)が提供するモノを登録・編集できることなどになると思います。
この一番最低限の機能でもこだわりによって、表示順をどうするか、変更できるようにするのか、絞り込みはどうするのか、検索はできるようにするのかなど費用は異なってきます。
その他にもcsvをインポート、エクスポートできるようにしたい、表示枠を設定できるようにしたいなど機能の量やこだわりによって、費用は異なってきます。
冒頭で、開発会社の言い方にするとスタッフが1ヶ月稼働=1人月(いちにんげつ)は格安業者で50万円、高いと150万円、多くは80-120万円と記載しました。
では、この金額はどうやって決まりやすいのでしょうか。
大きな開発会社(500人以上 上場企業クラス)だと、1人月は100万はかかると思った方が良いでしょう。
単純に、開発する人以外の営業、経理、法務、本社スタッフなどが多数在籍している会社は、そのスタッフの人件費も賄わないといけないため高くならざるを得ません。
一般的には会社が大きくなればなるほど高い傾向は強くなります。
大きな会社であればあるほど、予算が低い案件は経験年数が浅いエンジニアを回しがちになるため、金額が高ければ、質も高いとは言えないので注意した方が良いです。
極端に言うと会社ではなく、個人のフリーランスの方が一般的には価格は安くなる傾向はありますが、腕のいいフリーランスだと仕事は引く手あまたのため、大企業並みの金額であることも少なくはありません。
費用は抑えたいとは思いますが、マッチングサイトをリリースして、ビジネスとしてうまく起動に乗せることをゴールに見据えると、単純に費用が安い会社に依頼すると痛い目にあいます。
リリースまでのプロジェクト進行のスムーズさやリリース後のサポートも含めて、検討が必要です。
IT業界は建設業界と同じように元請けが下請けへ、下請けが孫請けへ仕事を依頼するようなピラミッド構造になっています。
大手広告代理店、大手開発会社からの下請け開発を行っている開発会社がほとんどです。
また、常駐SES事業を行なっている開発会社がほとんどです。
※SESとは「システム・エンジニアリング・サービス」の略。主に顧客先に常駐して、ITエンジニアの労働力を提供する契約形態。
元請け中心で、SES事業をやっていない会社の方が費用は高くなる傾向はあります。
というのも、元請けで仕事が取れたり、SES事業をしなくても仕事が取れるだけの強みがその会社にはあるからです。
では、下請けメインやSES事業メインで行っている会社とお客様が直接仕事を依頼すればよいかと言うとそうは簡単にはいきません。
作られたいマッチングサイトの規模にもよりますが、既製品(パッケージなどのあらかじめ用意された製品)ではなく、形がないシステムを開発するということは、お客様が思われる以上に認識を合わせることが難しくトラブルが多いものです。
元請けメインでSES事業をやらない会社は普段からプロジェクトを計画通りに完成させるだけのプロジェクト管理能力やお客様とコミュニケーションを取れる力を持った会社である可能性は高いため、費用以外も含めた検討は必要です。
システム開発を依頼する上で開発会社ならどこも似たようなものと思われるかもしれませんが、案件の内容により、エンジニアに求められるスキルは異なります。
そして、そのような得意分野がしっかりとある会社は、その領域においては開発効率が良いため費用を抑えることができます。
または、得意分野があまりに強くなるとブランド力がつき、付加価値として費用が高くなることもあります。
いずれにせよ、マッチングサイトの構築に強く、費用にプレミアムが載っていない会社が一番お得なわけですが、マッチングサイトの構築事例が豊富であったり、それに近い案件の経験が豊富な会社の中から選ぶのが良いと思います。
例えば、避けたい業者としてはホームページ制作・Wordpress構築が豊富で、フルスクラッチでの開発が苦手な会社です。
ホームページ制作業務自体がシステム開発というよりはデザイン業務に近い業務なためです。またパッケージ導入ばかり実施するスキルとフルスクラッチのスキルは異なるためです。
また、Web系の開発実績(マッチングサイト、宿泊予約サイトやECサイトなど)が少なく、業務系や汎用系開発(金融機関向けのシステム開発、物流や製造業向けのシステム開発、メーカー向けの製品管理や部品管理システムの開発)がメイン業者は避けた方がいいです。
逆に望ましい開発会社は、Web系の開発実績(マッチングサイト、宿泊予約サイトやECサイトなど)が豊富であったり、Web系の自社サービスを持っていたり、事業会社出身の人材が豊富な会社です。
以前に似たようなマッチングサイトを構築している会社であれば、プログラムを流用できたり、要件・仕様の勘所がわかっているので開発効率が高く、費用を抑えれる可能性があります。
マッチングサイトをどのように作るかですが、「パッケージを利用する」「WordPressで構築する」「フルスクラッチで構築する」というパターンがあります。
パッケージ(既製品としてあらかじめ用意された製品)を利用するとその分開発量が減るためコストは抑えることはできます。
マッチングサイトのパッケージ(正確にはオープンソースです)として「Osclass」というものがあります。
ただし、注意点として、ドキュメントが全て英語であったり、日本でノウハウを持っている人が少なかったり、拡張できる機能が少なかったり、頻繁にアップデートされているわけではないという不安があります。
Osclassをインストールして、そのまま実現したいマッチングサイトになるという事はなく、大なり小なりのカスタマイズは前提になると思います。
Osclassを利用して、開発時間を減らせれるメリットと、Osclassの英語のドキュメントを理解した上で、お客様の要望をどう反映させるかにかかる調査や理解の時間、調査した結果、拡張性が悪いため、実施に時間がかかると判明したり、一部我慢せざるを得ない要望の実現度になるかもしれないデメリットとの天秤になると思います。
Osclassでやると決められる場合には、少なくともOsclassでの開発実績があり、Osclassの癖を理解した開発会社を選ばないとトラブルになる可能性があります。
WordPressはOsclassと違い、世界的に利用されている有名なパッケージです。(正確にはCMSですが便宜上こう説明します。)
主にホームページ制作などで利用されていますが、便利なプラグインも豊富にあるため、ある程度のシステム開発も可能になります。
会員登録や決済なども可能なためシンプルなマッチングサイトを作る場合には良いかと思います。
ただし、Osclassと同じくですが、世界的に有名ではありますが、やりたい機能の調査に時間がかかったり、一部我慢せざるを得ない実現度になることはありえます。
そのため、要望が多かったり、将来的にあれもしたい、これもしたいと中長期で開発を考えられている場合には、避けた方が良いかと思います。
また会員登録機能はありますが、WordPress自体は狙われやすいサービスなため、脆弱性対策も必要です。
そのため、WordPressでマッチングサイトを作られる場合には、会員登録機能なしで問い合わせフォームを基本として、運営が人力でメールなどでマッチングを促すようなまずはスモールでビジネスを立ち上げ、新規事業としてユーザーニーズを検証したいというような場合には良いと思います。
フルスクラッチとは、パッケージ(既製品としてあらかじめ用意された製品)ではなく、1から全て開発を行うことを指します。
パッケージと異なり、拡張性が高く、要望の実現度に制限はでにくい開発の方法がメリットです。
一方で、1から全てを作らないといけないため、パッケージに比べると開発費用は高くなりがちです。
「開発会社の得意分野・実績」でも説明しましたが、以前に似たようなマッチングサイトを構築している会社であれば、パッケージと同じように以前のプログラムを流用できたり、要件・仕様の勘所がわかっているので開発効率が高く、費用を抑えれる可能性があります。
開発の流れは大きく「要件定義・仕様」「開発」「テスト」という工程を得て、サービスがリリースされます。
工程の詳細については「【発注者向け】開発を発注する際に押さえておきたいシステム開発の流れ」をご参照ください。
冒頭で記載しましたが、スタッフが1ヶ月稼働=1人月(いちにんげつ)と言い、多くは一ヶ月の稼働=1人月80-120万円となります。
その工程ごとにかかる期間=開発費用となりますが、どれだけ簡単なマッチングサイトでも2ヶ月(稼働時間2ヶ月分の2人月)はかかります。
ここではわかりやすく1人月100万で計算しますが、その場合、2ヶ月=200万円となります。
開発会社にこの通りに作ってくださいと要件、仕様が明確に提示できる事はITの専門家でないと難しいと思います。
「このサービスみたいに作ってください」と伝えることは要件・仕様ではありません。
それを開発会社が噛み砕いて、「これは必要ですか?不要ですか?」とお客様とやり取りしながら詰めていくイメージです。
デザインや使用する画像、テキストetcありとあらゆる事を正確に決めようと思うと1-2ヶ月は必要かと思います。
システム設計、インフラ構築、データベース構築、デザイン制作、開発などインフラエンジニア、サーバーサイドエンジニア、デザイナーの合計の稼働時間を合わせるとどれだけ簡単なものでも1-2人月は最低かかるのではないでしょうか。
パッケージ利用やプログラム流用でコストを抑えられるとしたら、大きくはここの部分が本来3-5人月だったのが、2-4人月で開発が行なえ、費用が落とせるという事です。
実際の見積もりですが、以下のような形式になります。
・デザイン・コーディング 40万円
・ディレクション 30万円
・サーバーサイド開発 250万円(単価5万*50日)
デザイン・コーディング一つ取っても費用が変動する要素は色々あります。
こちらは必ず必要なのはトンマナ決めや主要ページデザインと全ページのフロントコーディングはまず必要になります。
それにプラスして、全ページのデザインが必要なのか、ページの枚数が何枚なのか、スマートフォン対応が必要なのか、ロゴ制作が必要なのか、個別にページデザインが必要な説明用ページが何枚必要なのか、イラスト制作は入っているのか、テキストまで企画してくれるのか、画像は購入画像前提なのか、SEO対策は含まれているのかなどにより金額は大幅に変わってくるため事前のすり合わせが必要です。
基本的には記載のあることのみ対応され、記載のないものは対応されないものです。(対応される場合には見積もりの明細に記載されている場合が多い)
プロジェクト管理の稼働です。ディレクターと呼ばれる現場監督のような職種の稼働の金額です。お客様と打ち合わせして、仕様を詰めたり、必要に応じて資料を作ったり、社内のデザイナー、エンジニアなどのメンバーに指示を出したり、打ち合わせを行い、プロジェクトの品質、進行管理を行うための金額です。
開発する場合、その費用以外にも、提案してくれたり、親身に相談にのってくれる開発会社を希望されるケースも多いと思います。
例えば、今回の例で言えば、人日を5万円で計算すると、6日のみディレクターが稼働しますという事ですので提案などはほとんど加味されていない・期待できないと考えた方が良いです。
マッチングサイトとしてビジネスをうまく立ち上げるために企画や提案を期待するのであれば、開発予算に入れて欲しいと依頼した方が、後でトラブルにはなりません。
開発会社によりますが、概算としてこのような記載のみの場合と、開発する機能ごとの内訳を記載する事が多いです。
弊社の場合は、見積書とは別にエクセルなどで機能一覧の内訳を提示する事が多いです。
稼働工数により、開発費用は異なってきますが、大きくはどのような機能を入れたいかの数によります。
代表的な機能の例を上げ、大まかな費用の目安を記載します。ここではフルスクラッチでの費用の目安となります。
マッチングサイトには3者登場しますが、ここでは以下とします。
ー登場人物
・提供者(供給者)・・・マッチングサービス内でサービスやモノを提供する人(供給サイド)
・利用者(需要者)・・・マッチングサービス内でサービスやモノを利用する人(需要サイド)
・運営者・・・マッチングサービスを運営する人・会社
ーサイト側
・会員機能・・・提供者、利用者の会員登録、メールアドレス・パスワード変更、ログイン・ログアウト
・案件(マッチング対象の商材・スキルなど)機能・・・案件登録・編集、検索、詳細
・利用者機能・・・利用者一覧、詳細
・提供者機能・・・提供者一覧、詳細
・申し込み(マッチングの確定)
・メール通知・・・マッチした際や会員登録時などのメール送信
ー管理画面(運営が利用する画面)
・案件管理機能・・・案件一覧、詳細
・利用者管理機能・・・利用者一覧、詳細
・提供者管理機能・・・提供者一覧、詳細
これらの場合でも250-350万円くらいはかかるケースが多いと思います。これは開発のコストというよりは、要件・仕様を確認したり、デザインがFIXするまでのやり取りなど、純粋な開発以外のコストがどうしてもある程度はかかるためです。
ただし、もし、マッチングサイトを過去制作された事がある開発会社様の場合には、要件・仕様などを詰めるコスト、プログラムの流用など含めて、開発の効率化が期待できるため、ここから50-100万円くらいは費用が落とせる可能性がでてきます。
さらに費用を抑えたい場合には、WordPressでの制作を検討したり、会員登録機能なしで問い合わせフォームを基本として、運営が人力でメールなどでマッチングを促すようなマッチングサイトというよりは、ホームページにプラスアルファ機能をつけるようなイメージでの場合のみとなります。
・マイページ機能・・・コミュニティーやスキルマッチングの場合に必要になるケースが多いです。マイページに表示するプロフィール情報やスキル情報などの登録・編集機能です。
・お知らせ、ブログ機能・・・運営者からのお知らせの登録・編集とサイト側への表示機能です。
・メッセージ機能・・・マッチ後に調整しないと成立しにくいようなマッチングサイトの場合、マッチした人同士でメッセージのやり取りをしながら日程やスキル、条件などのマッチ度合いを調整する機能として入れるケースがあります。
LINEやFacebookのような高度なチャット機能によるメッセージ機能を求める場合、費用はかなり高額になります。
・評価・口コミ機能・・・ユーザー同士の評価により、マッチングの精度をより高めたい場合に必要となります。ただし、マッチングサイトのため、まずは提供者、利用者を集めれるという前提がないとうまく評価・口コミ機能は作ったはいいが利用されることはありません。
また運営側による承認制などにしたり、運営で口コミをチェックし、不適切な場合には削除を行う場合には、管理画面側で該当する機能の開発が必要となります。
・決済機能・・・月額課金や仲介手数料(成果報酬)での課金の仕組みです。エクスローという仕組みや、キャンセル、返金などを入れる場合、複雑にすればするほど費用は高額になります。
・お気に入り機能
・フォロー機能
・レコメンド機能
・閲覧履歴機能
以上がよくあるオプション機能です。
このオプション機能についてもいくらでも複雑にすることは可能ですし、ページが増えれば増えるほどデザイン・ディレクション・開発の稼働が必要になり、1000万円を超えるような開発となります。
いずれにせよ本当にその機能が最初から必要なのか?を考えたり、機能1つをとってもどこをこだわり、どこはこだわらないなど、優先度をよく検討し、開発会社様と相談することが大事です。
ここではマッチングサイト構築の費用を抑える方法を説明します。
基本的には開発会社の稼働がかかる=開発費用がかかるということになります。
そのため、いかに開発会社の稼働を減らすか、そのためにマッチングサイトをビジネスとして成功させるための優先度をどれだけ明確にして依頼ができるかということになります。
「What(なにを)・・・マッチングサイトとは?」で説明しましたが、まずはアプリをやめ、WEB(PCサイト用)、WEB(スマートフォンサイト用)どちらかのみにすると費用の削減幅は大きいです。
次に、どこまで作るかで記載しましたが、必ずしも必要でなければ、会員登録機能をなくし、不要であれば問い合わせフォームのようなものに会員情報を入力させ、運営側のアナログな対応でマッチさせるという方法があります。
後は、特に決済やメッセージ機能など本当に最初から必要なのかを踏まえて、開発する機能を絞ったり、ほんとうに大事な機能のみこだわり、作り込むという方法です。
プロジェクトを進め、認識の違いがあり、開発会社が顧客との認識違いがあり、開発しないと顧客から入金がされないなど、トラブルが起こることを開発会社は一番嫌がります。
プロジェクトにおいては大なり小なりの認識の相違は起こり得るものとして、予めリスク費用(バッファー費用)が見積もり時にのせられるケースが多いです。
そのため、何がやりたいのかよくわからなかったり、横柄な態度を取るような顧客だと、リスク費用が高くなりますし、トラブルになると赤字になるため、見積もりをそもそも辞退されてしまいます。
ITの専門家でなくても可能な限り、開発会社に自分たちの意図を極力伝えようと資料を用意していたり、わからないなりに伝えようとする姿勢があれば、このお客様は大丈夫だとなり、リスク費用は高くならないようになります。
サーバーサイドの開発範囲の場合には、ある程度機械的に稼働が読めるのですが、デザインが一番読めない部分になります。
そのため、「かっこよく」「高級な雰囲気」などの表現だけではなく、明確に参考とするイメージのサイトを提示する方が開発会社には安心されます。
開発会社は工場と同じで人員が稼働しない=売上がゼロで、人件費という固定費がかかり、赤字となるビジネスです。
納期が短い場合には、無理やり、人員のリソースを調整する必要がでてきます。そのため、緊急対応の特急料金となりやすいです。
また、急ぎ案件の場合、要件定義や仕様が十分に詰めれず、トラブルになるリスクもあります。
つまり通常価格で急ぎ案件をそこまでして、やりたいとは思われないため、急ぎ案件の方が金額は高くなります。
逆に、急な短納期案件にも関わらず、受けれる会社は仕事に困っているレベルが低い会社かもしれません。
開発会社としては、今後、稼働がない状態がいつ起きるかわからないというリスクヘッジのために、納期が厳しくない案件だと少々金額を下げても良いなとなりやすくはあります。
また、納期が厳しくない案件の方が、提案がしやすかったり、相談にものってもらえやすくなるメリットはあります。
「Who(だれに)・・・マッチングサイトを誰に依頼するか、開発会社の選び方」でも説明しましたが、以前に似たようなマッチングサイトを構築している会社であれば、プログラムを流用できたり、要件・仕様の勘所がわかっているので開発効率が高く、費用を抑えれる可能性があります。
ここまでは初期開発として、マッチングサイトを構築するのみに必要な費用の説明をさせていただきました。
その他に、ドメイン取得・維持、サーバー費用、SSL費用などが必要になります。
これらの費用は規模や求められるサービスの運用レベルによります。金額は様々ですが、月数万を見ておけばだいたいのマッチングサイトでは収まります。
その他に維持費用としては保守費用が必要となります。
こちらも求められる運用レベルや稼働量により様々で多くは月10-50万円となります。人日4万として、月に2-12日の稼働レベルです。
新規サービスで徐々にユーザーを集客する場合には、そこまでの安定稼働は必要ではないかもしれませんので、開発会社様と相談して、ミニマムな範囲で始めるのが良いかと思います。
ただし、開発会社としても、何も契約がなければ、エンジニアを他の案件に回してしまいます。
保守は保険的な意味合いも強いもので、万一のために何らかの契約はしておく方が良いと思います。
開発費用ばかり気にしているとサイトへのユーザーの集客費用が後回しになりがちですが、マッチングサイトを作って勝手にユーザーがすぐに集まるということは稀です。
マッチングサイトをビジネスとしての成功させるには、良いプロダクト(マッチングサイト)を作り、良い集客ができる必要があります。
マッチングサイトを作ることと同じレベルで、集客も重要です。
皆さんが知っているようなサービスは毎月数百万レベルで広告費用を使っているのが当たり前の世界です。
特にtoC向けのマッチングサイトを作り、個人を集客していく場合には、マッチングサイトとして収益があがるまでに時間がかかるため、純粋にマッチングサイトでの収益で広告費用を捻出するのはなかなか難しいと思います。
また、広告費用などの毎月のランニング費用をあまりかけれない場合には時間はかかりますが、SEOなどに強いマッチングサイトを予め作ってもらうよう依頼しておいた方が良いです。
ただし、多くの開発会社は集客に関して苦手にしている会社が多いので注意は必要です。
WEBでの集客の詳細については「ホームページ集客の8つの手法」をご参照ください。
いかがだったでしょうか。
マッチングサイトの費用は、開発の一般的な費用の算出法を理解した上で、ビジネスとして成立させるためにマッチングサイトの作る範囲とこだわりの優先度をしっかりとつけることが重要です。
単純に開発会社の見積もりの金額だけを比べるのではなく、どこまで含まれた金額なのかという作業範囲を丁寧に開発会社と詰める必要があります。
そして、何よりも、本当に意味がある、成果につながる要件・機能に絞って開発をすることが一番の開発コストを抑える効果的な方法となるのです。
そのためにも作れる、そしてその費用が一番安い開発会社にするというよりは、要件・仕様・集客などのビジネス面に強い開発会社を選ぶことが結果的に費用対効果は高くなるのです。
私たちは、新規サービス立ち上げの経験が豊富な、有名事業会社出身者で構成されているため、toC向けのサービスを中心としたマッチングサイトなどの新規事業立ち上げに伴う開発を頻繁に行っております。
その経験を活かした「新規WEBサービスのコンサルティング・開発」のサービスも展開しております。
お客様が新しくサービスを立ち上げる際に「事業を立ち上げる・サービスを伸ばすこと」にフォーカスしたビジネスモデルや集客のコンサルティング・必要機能の選定とその開発をセットで行えるサービスとなります。
通常必要となる要件定義・仕様フェーズに関わるコストも抑えながら、開発・事業推進ができるサービスとなります。
過去、toB、toC、コミュニティー、ゲーム(App Store年間売上ランキング9位 月商10億円以上)、プラットフォーム(4000万以上のユーザー)と幅広いアプリに関してプロジェクトリーダー・企画・開発・WEBマーケティングを担当し、多くの成果を出してきた経験を持つ優秀な人材が御社の案件を担当します。
詳しくは、まるで社内の開発チームのように開発を推進できる開発の本質を追求したラボ型・ニアショア・アジャイル開発をご参照ください。
マッチングサイト構築にお悩みであれば私たちにご相談ください。
確実にメリットがある情報をご提供させていただきます。